''寂しさ''の夢 (今日見た夢の話)
東京。
出会いがない。
なんのコミュニティにも参加していなければ、
当然、ここにいる1300万人には触れられない。
工場の事務所の跡地をカフェにしている店があり、その窓際の席で、木漏れ日に打たれ笑っている女性の写真を見た。彼女が欲しいと思った。
しかし自分から人を好きになるのはやめようと、そう誓ったばかりで、腕にも''誰のことも愛さない'' と、どこかの国の言葉で彫ったばかりだった。
ふとした瞬間に寂しくなる。寂しくなった瞬間に人を求める。求めて、手に入らなくて、虚しくなる。寂しさを埋めようとして、結局寂しさと虚しさを両方抱えてしまうなら、寂しさだけを抱いていたい。そう思って彫った。
今、それを思い出した。彫っておいて良かったとつくづく思う。
これが止めてくれなきゃ、また繰り返しなんだ。
寂しさは埋められない、埋めるものじゃない。
そう言い聞かせながら、それでも口からは寂しい、寂しいと溢れる。
そしてそのまま横になり、また夢を見る。